企業の価値創造ストーリーにおいて、知財戦略を具体的な経営活動といかに融合していくべきか。シティグループ証券などで長年セルサイドアナリストを務め、一橋大学CFO教育研究センターで「投資家との対話」をテーマに講義する松島憲之氏が、「統合リポート・アウォード2025」で高く評価された事例を手がかりに、その現在地を読み解く。知的財産を「未財務資本」や「経済の堀」と捉え、経営の中核に据えるTDKと富士フイルムホールディングスの開示姿勢から、投資家を引きつける知的資産経営の核心と、統合報告書が目指すべき姿が浮かび上がる。