JR東日本グループの金融サービス「JREバンク」は、2025年2月末時点で口座申し込み数が約50万件に達した。JR東日本管内の運賃が大幅に割り引かれるといった特典が注目される一方で、「JREバンクの真の狙いは、乗客数の増加ではない」と語るのは、かつてマッキンゼー・アンド・カンパニーで金融機関の経営改革に携わり、現在は金融機関向け経営コンサルティングを手掛けるルートエフ社長の大庫直樹氏だ。鉄道会社が金融サービスを展開することは、経営戦略上どのような意味を持つのか――。2026年3月に著書『シン・ギンコウロン: リアル、デジタル、オルタナティブ、データ』(金融財政事情研究会)を出版した同氏に話を聞いた。