気候変動やパンデミック、戦争など、世界の不確実性が高まる中、保険の果たす役割は大きくなると同時に、業界そのものも変革を求められている。コンサルティング企業A.T. カーニーで保険業界の戦略領域を数多く手掛けてきた著者が、保険産業の進むべき道筋を描いた『2050年の保険業界』(日経BP 日本経済新聞出版)から一部を抜粋。グローバル企業の先進事例を紹介する。スイスの保険大手チューリッヒは、かつての事業拡大による非効率を見直し、資本効率重視の経営に転換した。IT基盤とデータを共通化しながら、商品や業務を各市場に合わせて柔軟に展開する同社の戦略に迫る。