生成AIの普及により、「知能」を提供する技術が社会の基盤として組み込まれつつある。こうした変化は、既存の産業構造や役割分担にどのような影響を及ぼすのか。東京大学先端科学技術研究センターの特任准教授であり、企業において数理モデリングやデータ解析技術の社会実装も進めている江崎貴裕氏の著書『生成AIが変える世界を紐解くINFRA MECHANISM』(ソシム)から一部を抜粋。エネルギーや金融といったインフラが国家間の力関係を左右してきたように、生成AIにおいてもまた、新たな支配構造を生みつつある。そのリスクはどこにあり、各領域でどのように現れるのかについて考察する。